6月12日開催の 米朝首脳会談をめぐり、 トランプ米大統領は1日、 米ホワイトハウスの 大統領執務室で北朝鮮の 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の 最側近である金英哲(キムヨンチョル)党副委員長と会談し…
6月12日開催の米朝首脳会談をめぐり、トランプ米大統領は1日、米ホワイトハウスの大統領執務室で北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の最側近である金英哲(キムヨンチョル)党副委員長と会談した際、ポンペオ米国務長官だけを同席させ、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は同席させなかった。米CNNが4日、複数の関係者の話として報じた。
CNNによると、ポンペオ氏はトランプ氏と英哲氏との会談前、「ボルトン氏を同席させるのは非生産的」とトランプ氏に伝えたという。 CNNは、米朝首脳会談の準備を主導するポンペオ氏と、北朝鮮に強硬な態度を取るボルトン氏の間に亀裂が生じているとの見方を伝えた。トランプ氏はボルトン氏を信頼しているが、北朝鮮問題についてはポンペオ氏に味方しているという。
ボルトン氏は4月29日の米テレビ番組で、核を一括放棄した後に制裁解除する非核化プロセス「リビア方式」を北朝鮮に当てはめるように提唱。しかし、北朝鮮側は5月16日、「(リビアは)悲惨な運命をたどった」と指摘し、「我々はボルトン氏に対して嫌悪感を隠さない」と名指しで批判。トランプ氏は5月17日、北朝鮮に対する「リビア方式」の適用を否定した。関係者によると、ボルトン氏の発言にトランプ氏は不快感を示したという。(ワシントン=園田耕司)