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ガ大阪の下部組織から4人が代表入り

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サッカー・ ワールドカップ(W杯)ロシア大会に臨んでいる日本代表23人の うち、 4人はJリーグ・ ガンバ大阪の 下部組織で育った選手だ。 ガ大阪でユースチームの 監督やアカデミー部長などを務め、 長く育成に携わってきた上野山信行取締役は「選手が一旦でもガンバに関わったと認めてくれるならば誇れることだし、 感慨深い
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に臨んでいる日本代表23人のうち、4人はJリーグ・ガンバ大阪の下部組織で育った選手だ。ガ大阪でユースチームの監督やアカデミー部長などを務め、長く育成に携わってきた上野山信行取締役は「選手が一旦でもガンバに関わったと認めてくれるならば誇れることだし、感慨深い」と語る。
ガ大阪の下部組織に在籍した経験を持つのは、MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)▽MF本田圭佑(パチューカ)▽GK東口順昭(ガ大阪)▽DF昌子源(鹿島)の4人。宇佐美は中学、高校時代を過ごした。しかし、本田と東口は高校年代のチームに上がれず、昌子は中学3年の時にやめてしまった。
ガ大阪の育成の根幹は「止めて蹴って走ると基本的なところ」だと上野山さんは言う。基本を厳しく追求する一方で、ゴールへの道筋は「個人の意見も尊重しながらやっている」と、選手に考えさせることでプレーの幅を広げている。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝や2度のJリーグ優勝などガ大阪のブランド力もあり、関西圏を中心に有望な選手が多く集まる。それ故に競争を勝ち抜けず、道半ばでやめてしまう選手も多い。しかし「簡単にやめさせるわけではないが、やめてもいいという考えはあえて持っている。押しつけても指導者のロボットになってしまう」と上野山さん。批判も承知だが、育成年代から甘えのない環境が世界で活躍できる選手を育ててもいる。2009年に、当時クラブ史上初めて高校2年でトップチームに昇格した宇佐美は「ここで積み上げられたことは僕の土台」と感謝する。
ガ大阪は今年3月、高校年代の選手の練習量を増やすために、最大で60人が収容できるアカデミー寮が完成。ユースチームに所属する全選手が入り、関西圏以外からも中学年代の選手も受け入れることで更なる強化を図っている。上野山さんは「勝つチーム、楽しいサッカーをするチームを作ってきた結果が、育成を引っ張ってきた」と振り返る。
今大会のW杯ではここまで、昌子が19日のコロンビア戦、24日にセネガル戦とも先発出場し、本田はいずれも途中出場ながら活躍。宇佐美もセネガル戦の終盤でピッチに立った。上野山さんは「攻撃の選手は点を取り、守備の選手は点を取らさない。ピッチ外でも日本の目標に向かって行動してほしい」とエールを送る。【丹下友紀子】

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