アメリカ通商代表部は、 中国によるハイテク技術など知的財産権の 侵害などに関する新たな報告書を公表し、 中国は、 市場をゆがめる…
アメリカ通商代表部は、中国によるハイテク技術など知的財産権の侵害などに関する新たな報告書を公表し、中国は、市場をゆがめる不公正な慣行を変えていないと批判しました。来週行われる見通しの米中首脳会談を前に、改めて厳しい姿勢を打ち出した形です。 トランプ政権は、中国がアメリカのハイテク技術を不当に入手しているとして、中国からの合わせて2500億ドルの輸入品に高い関税を上乗せする一方、中国も対抗措置を発動し、対立が深まっています。 こうした中、アメリカ通商代表部は20日、通商法301条に基づいて、知的財産権の侵害などに関する新たな報告書を公表しました。 この中で「中国は、技術移転や知的財産権などに関する政策や慣行を根本的に変えていない。実際、この数か月間、さらに不合理な行動をとってきたようだ」と指摘しました。 これについてライトハイザー通商代表は、声明で「中国は、市場をゆがめる不公正な慣行を変えていない」と述べて、中国の姿勢を批判しました。 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、来週アルゼンチンで開かれる主要20か国の首脳会議、G20サミットに合わせて首脳会談を行う見通しです。 これを前に、トランプ政権は改めて厳しい姿勢を打ち出した形で、首脳会談で、対立の緩和に向かう糸口を見いだせるか不透明な状況が続きます。