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COP26 議長案もとに詰めの協議 “12日に合意目指す”

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イギリスで開かれている国連の気候変動対策の会議「COP26」は11日、前日に示された成果文書の議長案をもとに閣僚級による詰めの協議が行われました。途上国を支援する資金の問題などについて意見が分かれていて、議長は最終日の12日に修正した議長案を示し合意を目指すとしています。

イギリス・グラスゴーで開かれているCOP26は11日、前日に示された成果文書の議長案をもとに閣僚級による詰めの協議が行われました。 …
イギリスで開かれている国連の気候変動対策の会議「COP26」は11日、前日に示された成果文書の議長案をもとに閣僚級による詰めの協議が行われました。途上国を支援する資金の問題などについて意見が分かれていて、議長は最終日の12日に修正した議長案を示し合意を目指すとしています。 イギリス・グラスゴーで開かれているCOP26は11日、前日に示された成果文書の議長案をもとに閣僚級による詰めの協議が行われました。 この中では ▽途上国の気候変動対策を支援する資金の問題や ▽パリ協定の着実な実施に向けたルール作りなど 各議題ごとに交渉が続きました。 議長国イギリスなどは世界の平均気温の上昇を「1.5度」に抑えるため温室効果ガスの排出削減の強化を求める一方、途上国からは資金の支援についての内容が不十分だとする指摘が出るなど意見が分かれています。 イギリスのシャルマ議長は11日、各国の閣僚級を前に「最終日の前日にもかかわらず資金の項目で未解決の問題がいくつもあることを懸念する。私たちは前進しなくてはいけない」と述べました。 修正した成果文書の議長案は11日には示されませんでしたが、シャルマ議長は翌朝までに修正案を示すと約束し12日中に合意を目指す考えを示しました。 議長案に合意が得られない場合、会期が延長される可能性も指摘されていて最終日の協議で各国が協調できるかが焦点となっています。 山口環境大臣が到着 山口環境大臣は「COP26」の会場に到着し、アメリカや中国などの閣僚級と会談しました。 山口環境大臣は第2次岸田内閣の閣僚の認証式が終わったあと11日、COP26が開かれているイギリス・グラスゴーに入りました。 山口大臣は会場に到着後、報道陣の取材に応じ、世界第1・第2の温室効果ガスの排出国、中国とアメリカが発表した気候変動対策を強化する共同宣言について問われたのに対し「『環境問題に国境なし』を如実に表す象徴的な出来事で、非常に大きな意味があると思う。日本もその意味を共有させてもらいたい」と述べました。 山口大臣は最初に中国の気候変動問題の責任者、解振華氏と面会し、COP26の成功に向けて議論を行ったということです。 その後、山口大臣はアメリカで気候変動問題を担当するケリー特使とも会談しました。 ケリー特使が「これからやらなければならない仕事がたくさんあり、日本の役割に期待している」と述べたのに対し、山口大臣は気候変動対策の国際的な枠組み「パリ協定」の着実な実施に向けたルール作りなどの議題について意見交換したということです。 山口大臣は交渉が大詰めとなるCOP26の最終日の12日も、2国間の会談などに臨むことにしています。 米中共同宣言 専門家“具体策提示を” アメリカと中国の両政府は10日、二酸化炭素の20倍以上の温室効果があるとされる「メタン」の排出削減に向けて協力するなど、気候変動対策の強化についての共同宣言を発表しました。 これについてイギリスの王立国際問題研究所で環境問題を専門にするバーニース・リー氏は ▽宣言の中で「気候危機」ということばを使い気候変動対策への危機感を示したことや ▽今月2日に発足したメタン削減のための国際的な枠組みに加わっていなかった中国がメタン削減に乗り出したことなどを評価しています。 そのうえで「両国の相互利益に基づいたものではあるものの、COP26で全体としてより野心の高い合意にこぎつけるため両国に働きかけてもらう必要がある」と期待を示しました。 一方、UNDP=国連開発計画の気候変動の戦略顧問を務めるキャシー・フリン氏は「世界第1、第2の排出国の共同宣言は歓迎すべきことだが今後必要なのはどんな方法でいつまでに進めるのかといった計画の詳細だ。また共同宣言の約束が守られているかどうか私たちが知るための具体的な方法も必要だ」と話していました。 このほかイギリスのジョンソン首相が11日、ツイッターで「米中がこの10年間の気候変動対策を強化し、1.

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