中学受験、高校受験、大学受験とそれぞれに事情は異なると思うが、受験の直前に、学校を休んでまで受験対策を行うことには、昔から賛否がある。 寄せられているご意見、メールのなかにも「『受験準備のために学校を休むなんてもってのほか』と言われたことがある」という経験談もあった。「かつては、学校にいかず塾にこもり、ラストスパートをすることを奨励する塾もあった」とのことで、特に中学受験で、長期間にわたり小学校に通わず受験対策をするケースもあったらしい。 特に中学受験で、難関校を受ける場合、小学校の授業を聞いているだけでは、試験の対策には不十分だとして、保護者も「受験のため」として休ませているのだという。 ただ、私立の学校によっては、長期欠席をしていることを好ましく判断しないこともあるというから、結果として休ませることが裏目にでるということもあるのかもしれない。 一方、学校にいかないのは、受験勉強のためという理由だけでなく、インフルエンザなどへの感染予防策だという場合もあるようだ。「せっかく勉強してきたのにインフルエンザにうつされて調子を崩したら大変だ」と、あえて通学しないという方法らしい。 毎年この時期は、インフルエンザが猛威をふるっており、受験生たちにとっては、脅威にほかならない。受験生を抱える家庭のなかには、懸命に感染対策をしている家庭も少なくないだろう。 当日の体調管理も試験のうちだという考え方もあるが、「学校にいかないのも体調管理」という発想には、違和感を感じる人もいそうだが、現実的には、さまざまな判断があるのだろう。 (か) ◇ 受験についての悩みやご意見を教えていただけませんか。メールアドレス(iken@sankei.co.jp)まで、お寄せください。コラムのなかでメールの一部をご紹介しながら、一緒に考えていきたいと思います。お住まいの地域(市町村名)、性別、年齢とともにお寄せください。こちらから取材させていただくこともありますので連絡先も記入してください。メールには個別の返信はできませんので、ご了承ください。