【ロンドン＝岡部伸】 英内務省は２２日、 今月末で退任するロンドン警視庁トップの ホーガンハウ警視総監の 後任に、 女性の クレシダ・ ディック元警視監（５６）を充て、 エリザ…
【ロンドン＝岡部伸】英内務省は２２日、今月末で退任するロンドン警視庁トップのホーガンハウ警視総監の後任に、女性のクレシダ・ディック元警視監（５６）を充て、エリザベス女王により任命されたと発表した。 ロンドン警視庁は４万３０００人以上の職員を抱え、予算も３０億ポンド（約４２００億円）に上る英国最大の警察組織。女性の警視総監の誕生は１８２９年に発足した１８７年の歴史で初めてとなる。 ディック氏はオックスフォード大卒業後、１９８３年に警視庁入り。対テロ警備のプロで、２０１１年には対テロ・過激派作戦を担当する警視監に就任。１２年のロンドン五輪の治安対策にもかかわった。その後、副総監を経て１５年から外務省に出向していた。 英国では国家元首がエリザベス女王で、メイ首相、警察を管轄するラッド内相も女性。ディック氏は警視総監に決まったことについて「感激するとともに、謙虚な気持ちだ。重大な責任とすばらしい機会を得て、ロンドン市民を守り、奉仕するのを楽しみにしている」と語った。カーン・ロンドン市長は「彼女は長く際立った経歴を持っており、その経験と能力は輝いている」と称賛した。
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