英議会は１３日夜（日本時間１４日午前）、 欧州連合（ＥＵ）との 離脱交渉を正式に開始する「離脱通知」 を行う権限をメイ首相に与える法案を、 原案通り可決した。 １４日午前（同１４日夜）にもエリザベス女王が裁可…
英議会は１３日夜（日本時間１４日午前）、欧州連合（ＥＵ）との離脱交渉を正式に開始する「離脱通知」を行う権限をメイ首相に与える法案を、原案通り可決した。１４日午前（同１４日夜）にもエリザベス女王が裁可し、成立する見通し。メイ氏が自ら設定した３月末の期限までに通知を行う法的手続きが整った。いつ通知があるかに関心が集まるが、現時点では月末との観測が強まっている。 英国とＥＵの原則２年間の離脱交渉は、ＥＵ基本条約「リスボン条約」５０条の規定に基づき、英国が離脱の意思を加盟国の首脳らで構成する欧州理事会に通知して始まる。 今回の法案は、「離脱通知には議会の事前承認が必要」とする１月の英最高裁判決を受けて政府が提出した。上院は、英国内のＥＵ市民やＥＵ加盟国に住む英国民の権利の保障を求めたり、離脱交渉の妥結前に英上下両院の承認を得るよう求めたりした修正案を可決した。だが下院は「離脱交渉の足かせになる」と修正案を否決した。首相の推薦などによる非公選の上院は、公選制の下院の結論を受け入れた。
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