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朴前大統領逮捕:選挙戦前にも起訴 容疑、地裁で否認

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【ソウル米村耕一】 韓国検察は31日未明、 朴槿恵(パク・ クネ)前大統領(65)を収賄などの 容疑で逮捕した。 裁判所が逮捕状発付の 可否を審議する間、 ソウル中央地検で待機していた朴容疑者は午前4時45分ごろ、 検察車両でソウル市郊外の 拘置所に移送された。 検察の 特別捜査本部は週明けから取り調べを本格化させ、 勾留期限となる4月中旬に起訴する見通しだ。
【ソウル米村耕一】韓国検察は31日未明、朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)を収賄などの容疑で逮捕した。裁判所が逮捕状発付の可否を審議する間、ソウル中央地検で待機していた朴容疑者は午前4時45分ごろ、検察車両でソウル市郊外の拘置所に移送された。検察の特別捜査本部は週明けから取り調べを本格化させ、勾留期限となる4月中旬に起訴する見通しだ。
韓国での大統領経験者の逮捕は1995年末に盧泰愚(ノ・テウ)、全斗煥(チョン・ドゥファン)両氏が収賄の容疑などで相次いで逮捕されて以来22年ぶりとなる。
検察や特別検察官は、朴容疑者が親友、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、崔被告が主導して設立した財団などにサムスングループから約束分を含め計433億ウォン(約43億円)の賄賂を受け取った容疑など13件を認定していた。
検察側の逮捕状請求を受けたソウル中央地裁は、「主要容疑が立証され、証拠隠滅の恐れがある。逮捕の必要性、妥当性が認められる」として前職大統領の逮捕を認めた。同じ事件では贈賄の罪に問われたサムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)被告の逮捕を認めた経緯があり、公平性も考慮して、収賄側の朴容疑者の逮捕に踏み切ったとみられる。
朴容疑者は憲法裁判所が罷免を決定するまで、法廷に一度も出ず、検察、特別検察官チームによる事情聴取要請にも応えなかった。聯合ニュースによると、こうした朴容疑者の姿勢が「捜査に非協力的で証拠隠滅の恐れがある」と見られ、裁判所の心証を悪くしたとの反省の声が朴容疑者周辺からも出ているという。
朴容疑者に対する逮捕状発付の審査は30日午前10時半から休憩を挟みながら8時間以上行われ、朴氏は容疑について一つずつ反論し潔白を主張していた。
ソウル市の南、京畿道義王(キョンギドウィワン)市にあるソウル拘置所に移送された朴容疑者は、トレードマークだったアップスタイルの髪を下ろし、やつれた表情を見せていた。
検察は5月の大統領選への影響を考慮し、選挙運動期間が始まる4月17日より前に起訴する方針と見られる。その場合、裁判は5月9日の大統領選以降に始まり、遅くとも10月中旬には1審判決が下される見通しだ。

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