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アフガン首都で爆弾テロ、80人死亡 日本大使館もガラス割れる

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アフガニスタンの 首都カブールの 大使館街で31日朝、 爆弾テロがあり、 少なくとも80人が死亡し、 350人以上が負傷した。 現場は大統領府にも近く、 警備が比較的厳しいとされてきた首
【ニューデリー=黒沼勇史】アフガニスタンの首都カブールの大使館街で31日朝、爆弾テロがあり、少なくとも80人が死亡し、350人以上が負傷した。現場は大統領府にも近く、警備が比較的厳しいとされてきた首都中心部での凶行だ。政府支配の及ぶ国土が縮小するなか、アフガンの治安回復が遠のく実態を浮き彫りにした。 31日、アフガニスタンの首都カブールでテロとみられる爆発が起きた=ロイター 爆発はドイツ大使館付近の大通りで、各国の大使館職員らの通勤時間に起きた。飲料水の運搬車を装って爆発物を積み込んだ大型車を爆発させたとみられ、付近を走行中だった数十台の自動車も大破した。日本大使館でもガラス窓が割れ、日本人2人が軽傷を負った。日本外務省によると在留邦人は全員無事という。 犯行声明はまだ出ていない。アフガンのガニ大統領は同日「残酷で卑劣な攻撃の犠牲者を悼む」とし凶行を非難した。一方、アフガンの反政府武装勢力タリバンは声明で「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)の仕業ではない」とし関与を否定した。タリバンの分派か、中東の過激派組織「イスラム国(IS)」になびく武装勢力による犯行の可能性がある。 カブール在住の政治アナリスト、ナザル・ムトゥマイン氏は取材に対し「車両が大使館街に入るには通行許可が必要で、内通者の助けがあったはずだ」と指摘。そのうえで、政府内に内通者を多く抱えるタリバンの関与否定を疑っている。 米政府のアフガニスタン再建特別監査官室(SIGAR)が4月末に公表した報告書によると、アフガンの全407地区のうち政府支配が及ぶ割合は60%にとどまり、1年で11%縮小した。一方、武装勢力の支配地域は11%と1年で約2倍に広がった。政府側の劣勢が目立つ中、大使館街の出入りを監視する警備兵にも統率の乱れが生じている可能性がある。

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