経営再建中の 「シャープ」 は、 台湾の ホンハイ精密工業の 傘下に入って初めてとなる株主総会を開き、 戴正呉(たい・ せいご)社長は、 今月末に、 東京証券…
経営再建中の「シャープ」は、台湾のホンハイ精密工業の傘下に入って初めてとなる株主総会を開き、戴正呉(たい・せいご)社長は、今月末に、東京証券取引所の1部への復帰を申請する方針を示しました。 シャープの株主総会は、午前10時から大阪・堺市の本社で開かれ、およそ800人の株主が出席しました。 シャープは、経営不振で財務が大幅に悪化した影響で、去年8月、東証の1部から2部に降格しています。 20日の株主総会で、株主から、東証1部への復帰の見通しについて質問が出たのに対し、ホンハイ出身の戴正呉社長は、「今月29日か30日に申請を行い、できるだけ早く復帰したい」と述べました。 戴社長は、東証1部への復帰が実現すれば、社長を退任する意向を示してきましたが、20日の株主総会で戴社長は、「先月発表した中期経営計画の期間中の3年間は責任を持つ」と述べ、東証1部に復帰したあとも会長などを務めて、経営に関与する意向を示しました。 株主総会では、取締役の選任などの議案が原案どおり可決され、この結果、9人いる取締役のうち、シャープの生え抜きは1人となり、ホンハイグループの出身者が5人となりました。