77人が犠牲となった広島市の 土砂災害から3年となる20日、 大切な人を失った悲しみを共有して犠牲者を追悼しようと12年前に起きたJR福知山線の …
77人が犠牲となった広島市の土砂災害から3年となる20日、大切な人を失った悲しみを共有して犠牲者を追悼しようと12年前に起きたJR福知山線の脱線事故の遺族の女性が、広島市でピアノコンサートを開きました。 コンサートは、12年前のJR福知山線の脱線事故で夫を亡くした兵庫県宝塚市のピアノ講師、原口佳代さんが広島市内の集会所で開きました。 会場のスクリーンには歌詞が表示され「花」や「ふるさと」といった童謡などを原口さんの伴奏に合わせて全員で合唱しました。 このあと、原口さんは突然の事故で夫を亡くしたあと、母親や友人の支えで少しずつ前向きになっていったと話し「悲しみと向きあいたくさん泣いてください。残された人は亡くなった人の分まで生きてあげてください」と語りかけました。 そして、自身が心の支えにしてきたという、さだまさしさんの曲『奇跡~大きな愛のように~』を披露しました。 コンサートを終えた原口さんは「私の経験では3年の節目は心の整理がつかない人も多いと思います。私の生き方を見て少しでも勇気や元気を出してもらいたい」と話していました。 土砂災害で知り合いを亡くした女性は、コンサートのあと「原口さんは事故や災害で大切な人を亡くすというつらい経験をした人にしか分からない気持ちを語ってくれて自分と通じるものを感じました。コンサートでは思わず歌を口ずさみ、とても元気をもらいました」と話していました。 また、別の女性は「私は広島市の被災した住宅地で住民どうしの交流を進めるボランティア活動を行っていますが、これからも頑張ろうと思いました」と話していました。