新党「希望の 党」 を率いる小池百合子東京都知事が政界再編の 波を起こす中、 日本維新の 会の 松井一郎代表(大阪府知事)が小池氏との 連携に動き出している。 もともと松井氏は…
新党「希望の党」を率いる小池百合子東京都知事が政界再編の波を起こす中、日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)が小池氏との連携に動き出している。もともと松井氏は「小池氏のことはあまり好きではない」(維新関係者)とされるが、存在感を増す希望の党との真っ向勝負が維新への大きなダメージになりかねない状況が背景にあるとみられる。 松井氏は、小池氏が記者会見で希望の党立ち上げと代表就任を発表した翌日の26日、記者団から衆院選での小池新党との候補者調整を問われると、「別の党だから対立することもある」と戦う姿勢を示した。“改革政党”の先駆者を自任する松井氏は、同じく改革を掲げる小池氏との戦いについて「どっちが本物か見極めてくださいと言うしかない」とあてこすった。 しかし、希望の党と民進党の連携や合流情報が流れ出した27日、「政策は一緒なんだから無理やりぶつかり合う必要はない」と語り、希望の党との候補者調整に前向きな姿勢に転じた。小池氏の注目度が日に日に高まる中、28日には「小池さんの影響力の強いところで(改革の動きが)広がれば、日本全国に広がる」と持ち上げてみせた。 松井氏は29日、小池氏と大村秀章愛知県知事との3者会談について「まあ、いろいろ話はします」と述べ、否定してきた希望の党との連携を話し合う可能性を示すなど、軌道修正を図っている。