【ラスベガス(米ネバダ州)時事】 米ネバダ州ラスベガスの コンサート会場で1日に起きた銃乱射事件で、 捜査当局は2日、 スティーブン・ パドック容疑者(64)=犯行後に自殺=の 自宅や現場を捜索し、 銃器計42丁や爆発物などを押収した。 容疑者が引き金を引いている間はずっと
【ラスベガス(米ネバダ州)時事】米ネバダ州ラスベガスのコンサート会場で1日に起きた銃乱射事件で、捜査当局は2日、スティーブン・パドック容疑者(64)=犯行後に自殺=の自宅や現場を捜索し、銃器計42丁や爆発物などを押収した。容疑者が引き金を引いている間はずっと連射できる「全自動」式に改造した自動小銃を使用した疑いも浮上しており、周到な準備・計画の上での凶行だったことが明らかになりつつある。 2日の時点で犠牲者は59人、負傷者は527人。個別の乱射事件での死者数は「米史上最多」となった。トランプ大統領とペンス副大統領は同日、ホワイトハウスで犠牲者に黙とうをささげた。大統領は4日、ラスベガスを訪問する。 捜査当局は2日未明、ラスベガスから北東に100キロ余り離れたネバダ州メスキートの容疑者の自宅を捜索。19丁の銃や数千発の弾薬、爆発物を発見した。銃撃を行ったホテル32階の部屋からは、23丁の銃器や銃を置くスタンド、照準器も見つかった。容疑者と国際テロ組織との関係は確認されておらず、当局は同居人の女性から事情を聴くなどして、全容の解明を急いでいる。 銃は合法的に購入したものとみられている。ネバダ州は米国でも銃規制が緩やかで、所有者は届け出などを義務付けられていない。ワシントン・ポスト紙(電子版)は、容疑者が使用した銃の一つはカラシニコフ自動小銃と同型だったと報じた。米国では1986年以降、連射可能な全自動小銃は一般向けに製造されておらず、容疑者が違法に改造を施した可能性もある。 米国で相次ぐ乱射事件では、高所ではなく被害者に近接した場所から発砲する例が多い。今回は高層階からの発砲で、容疑者は自殺するまでに弾倉を交換する余裕もあったもようだ。 容疑者の動機は依然、不明だ。 CNNテレビなどは、容疑者の父親=98年に死亡=がかつて連邦捜査局(FBI)に指名手配されていた銀行強盗犯だったと伝えた。容疑者自身には、交通違反以外の犯罪歴はないという。引退前は会計士の仕事をしており、裕福だったとの情報もある。(2017/10/03-17:39) 関連ニュース
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