Home Japan Japan — in Japanese 白鵬 40度目V 前人未到の大台

白鵬 40度目V 前人未到の大台

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1差の 平幕2人がそろって敗れた。 優勝が懸かった結び、 白鵬の 気迫はすさまじかった。 左手をかざして相手の 視界を遮り、 右から強烈なカチ上げ。 よろめく遠藤をの ど輪で追い詰め、 瞬く間に押し出した。 自らも居
1差の平幕2人がそろって敗れた。優勝が懸かった結び、白鵬の気迫はすさまじかった。 左手をかざして相手の視界を遮り、右から強烈なカチ上げ。よろめく遠藤をのど輪で追い詰め、瞬く間に押し出した。 自らも居合わせた日馬富士の暴行問題が世間を騒がせている。嘉風戦で敗れた後に長々と立ち合い不成立をアピールし、審判部から厳重注意を受ける失態もあった。 逆風が吹いた2週間を経て手にした40度目の優勝に「想像できなかった。言葉にならないぐらいうれしい」と白鵬。ペットボトルの水を「うまい!」と飲んで喜びをかみしめた。 初優勝から11年。勝利に食傷することのない資質が大台をもたらした。八角理事長(元横綱北勝海)も「勝てばまた次、勝てばまた次。この貪欲さだよね」と感服する。 「追い抜かれないための努力」は「追い抜くための努力」より難しい。水面に文字を書き続けるような止めどない情熱が薄れかけたこともあったという。2016年夏場所の後、1年間優勝から遠ざかった。 今年の夏場所以降、出場した3場所すべてで優勝と巻き返したのは稀勢の里の台頭が大きかったはずだ。変わりかけた勢力図をエネルギーに変え、名古屋では歴代最多勝利を更新。2度の休場がありながら、年間最多勝も奪回した。 後輩3横綱が土俵人生の瀬戸際に立たされるなか、来年初場所で横綱在位63場所となり、歴代最長の北の湖に並ぶ。前代未聞の長期1強時代。その終わりはいまだにみえない。(吉野浩一郎)

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