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ニコ動、画質への不満にこたえ「フルHD」対応を約束―YouTubeは「8K」対応済み

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ニコニコ動画、 ニコニコ生放送をはじめとする「niconico」 の 画質の 低さや不安定さをめぐり、 使っている人から不満の 声が上がるなか、 運営側は改良を約束した。 【画像が掲載された記事、 より大きな画像、 その 他の 画像など】 niconicoは11月28日に新版に関する発表をしたが、 使っている人からは画質や安定性の 向上を求める意見が少なからず聞こえた。 これに応えるかたちで11月30日に新たな声明が出…
ニコニコ動画、ニコニコ生放送をはじめとする「niconico」の画質の低さや不安定さをめぐり、使っている人から不満の声が上がるなか、運営側は改良を約束した。 【画像が掲載された記事、より大きな画像、その他の画像など】
niconicoは11月28日に新版に関する発表をしたが、使っている人からは画質や安定性の向上を求める意見が少なからず聞こえた。これに応えるかたちで11月30日に新たな声明が出ている。
声明では、10月に公開するはずの新版が遅延したことを謝罪し、画質や安定性の問題に対処する姿勢をあらためて明らかにした。具体的にはニコニコ動画の最大画質が720p(HD)となっているものを、今後1080p(フルHD、2K)へ引き上げる。近日中に試験運用を実施し2018年1月から本格運用を始める 。
またニコニコ生放送の最大画質も800×450となっているが、今後720pへ引き上げる。2018年1月からまず枠数を限定して始める。
なお2017年11月28日の発表通り、2018年1月28日にniconico新版の詳細を明らかにし、2月28日に公開するスケジュールはそのままとしている。2017年12月3日に予定していたnicocas体験会は中止する。
もっとも、niconicoが画質や安定性の向上をどこまで追求すべきかは判断が難しい。
しばしば比較の対象となるYouTubeはすでに2015年、表示できるテレビやディスプレイがまだほとんどないなか8K画質に対応し、最近は360度全天球を見回せる動画を増やし「VR」対応に力を入れるなど高い技術力を誇る。
背景にはVimeoなど従来の競合に加え、急拡大する新勢力の存在がある。最近はFacebookやTwitter、InstagramといったSNSが動画に重きを置き、Twitchなどゲーム特化のライブ配信も伸びる。
挑戦を受ける立場のYouTubeは、高画質動画を含む新旧ライバルの武器を次々に試し、ふるいにかけ、将来性が見込めるとなれば取り込み、あるいはしのいできた。ちなみにniconicoの特徴であるコメント機能に近いものも過去に試してはいる。
日本を基盤とするniconicoが、競争が激しく進歩も早いYouTubeなど米国大手と正面きって品質で勝負するのは限界がある。どこかで持ち味を生かすなどし、あらためて住み分けを探る必要がある。
ただ最近は「ツイキャス」「LINE LIVE」などニコニコ生放送と機能面で重なり、かつ国内の利用層に密着したアプリケーションも勃興し、中国からニコニコ動画のようなコメント機能をうりにした「ビリビリ動画」が台頭するなど、単純に従来の持ち味を伸ばす方針がよいとも言いづらい。niconicoを取り巻く環境は有力企業がいくつも血で血を洗うような「赤い海(Red Ocean)」となっており、生き残りのための正解は簡単に見えて来ない。 【関連記事】 ・ YouTube、皆で同じ動画を見ながらコメントを流せる「Uptime」公開―ちょっとニコ動風? ・ 「ADSL」2023年に終了―NTT東西がほとんどのエリアで ・ ソフトバンクの「役職名」がとてつもなく長いと評判に ・ 「風と木の詩」が電子コミックとして無料読み放題に―イーブックジャパン

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