午後3時の ドル/円は、 前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、 ドル安/円高の 107円前半。 重要サポートポイントを下抜け、 一時106円後半まで下落。 1年3カ月ぶりの 安値を付けた。 久々の 107円台ということもあり、 仲値にかけて輸入企業の ドル買い/円売りが出た。 107.91円まで上昇し、 きょうの 高値をつけたが、 その 後は一転。 日経平均の マイナス転換とともにドル売り/円買いが優勢となった。 下値めどとみられていた昨年安値107.32円を割り込むと、 ストップロスを巻き込みながら下落スピードを加速。 投機筋の 仕掛け的な円買いも加わり、 節目の 107円も下回った。 午後1時過ぎにかけて106.84円まで下落し、 2016年11月以来の 安値をつけた。 午前の 記者会見で菅義偉官房長官が「為替の 安定はきわめて重要。 緊張感をもって注視している」 と述べたが、 この 発言への 相場反応が限定的だったことで、 下値攻めに安心感が出たとの 見方も出ていた。 市場からは「『注視する』では弱い。 一時的にスピードを緩める効果はあっても、 ドルを持ち上げるエネルギーにはならない」 (外為アナリスト)との 声が出ていた。 106円後半まで下落したことで、 下方向を試した向きにいったん達成感が出たといい、 午後3時にかけて107円前半を回復。 米1月消費者物価指数(CPI)待ちの ムードも出始めた。 米CPIについてロイターがまとめた市場予測では、 前年同月比で1.9%、 コア指数は同1.7%となっている。 予測を上回りインフレ加速観測が強まれば、 米長期金利が上昇し、 株価が不安定化する可能性がある。 「米長期金利が2.88%くらいまで上昇してきたら、 株価への 影響に注意が必要。 金利差を見ればドルも買いやすいが、 もう少し市場が落ち着くの を待ちたい」 (国内金融機関)との 声が出ていた。 チャート的に節目の 107.32円を下回ったことで、 下値余地が2016年安値から高値への 上昇幅に対する61.8%押しの 106.51円レベルに広がった。 ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR=
[東京 14日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の107円前半。重要サポートポイントを下抜け、一時106円後半まで下落。1年3カ月ぶりの安値を付けた。
久々の107円台ということもあり、仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りが出た。107.91円まで上昇し、きょうの高値をつけたが、その後は一転。日経平均のマイナス転換とともにドル売り/円買いが優勢となった。
下値めどとみられていた昨年安値107.32円を割り込むと、ストップロスを巻き込みながら下落スピードを加速。投機筋の仕掛け的な円買いも加わり、節目の107円も下回った。午後1時過ぎにかけて106.84円まで下落し、2016年11月以来の安値をつけた。
午前の記者会見で菅義偉官房長官が「為替の安定はきわめて重要。緊張感をもって注視している」と述べたが、この発言への相場反応が限定的だったことで、下値攻めに安心感が出たとの見方も出ていた。市場からは「『注視する』では弱い。一時的にスピードを緩める効果はあっても、ドルを持ち上げるエネルギーにはならない」(外為アナリスト)との声が出ていた。
106円後半まで下落したことで、下方向を試した向きにいったん達成感が出たといい、午後3時にかけて107円前半を回復。米1月消費者物価指数(CPI)待ちのムードも出始めた。
米CPIについてロイターがまとめた市場予測では、前年同月比で1.9%、コア指数は同1.7%となっている。予測を上回りインフレ加速観測が強まれば、米長期金利が上昇し、株価が不安定化する可能性がある。「米長期金利が2.88%くらいまで上昇してきたら、株価への影響に注意が必要。金利差を見ればドルも買いやすいが、もう少し市場が落ち着くのを待ちたい」(国内金融機関)との声が出ていた。
チャート的に節目の107.32円を下回ったことで、下値余地が2016年安値から高値への上昇幅に対する61.8%押しの106.51円レベルに広がった。
ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 107.15/17 1.2376/80 132.65/69
午前9時現在 107.75/77 1.2351/55 133.11/15
NY午後5時 107.82/83 1.2350/54 133.16/20
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