【ワシントン=加納宏幸、ロサンゼルス=中村将】トランプ米大統領とメキシコのペニャニエト大統領は27日、約1時間にわたり電話協議した。両首脳はトランプ氏が不法移民の流入阻止のため実現するとしているメキシコ国境への「壁」の建設費用について、協議を通じて解決を目指すことで一致した。 メキシコ政府はこの問題について当面、公の議論を差し控えることを両首脳が申し合わせたとしている。 トランプ氏は費用をまかなうためメキシコからの輸入品に対する課税を検討中だが、両国政府は電話協議が「建設的で生産的な対話だった」と強調。トランプ氏も27日の記者会見で「私たちは公平で新しい関係に向けて取り組んでいる」と述べた。一方で、トランプ氏はメキシコが貿易で「米国をたたきのめしている」とし、北米自由貿易協定(NAFTA)について再交渉する考えを重ねて強調した。 電話協議では、米国がメキシコに対して抱える貿易赤字の問題や、麻薬、銃器の密輸取り締まりでの協力なども話し合った。
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