日本航空は1日、恒例の「初日の出・初富士フライト」を成田、羽田の両空港で行い、乗客ら約450人が初日の出を関東の空の上で出迎えた。
同社の初日の出フライトは、毎年1月1日に行われており、地上の天候に関わらず、雲の上から必ず初日の出を拝めることから、人気で今年も搭乗券は30分足らずで完売した。
この日、成田空港から出発した便名は平成29年1月1日にちなみ「JAL2911便」。最新のボーイング787-9型機で乗客185人が乗り夜明け前の午前6時過ぎに離陸、同20分ごろから千葉県館山市上空の高度約5500メートル付近を旋回しながら初日の出を待った。
視界は10キロ以上の好天で、同40分すぎに東側の雲から太陽が顔をのぞかせると、機内には大きな歓声と拍手が上がった。その後、伊豆半島上空から初富士を見た後、成田空港に戻った。
また、羽田空港からの便は2017年1月1日にちなみ「JAL1711便」で同6時前に離陸。大型のボーイング777に乗客265人が乗り、富士山西側の山梨県上空で同40分すぎに初日の出を出迎えた。
娘に勧められ初めて成田空港からの初日の出フライトに搭乗した佐賀県白石町の木村敏(さとし)さん(80)は「80年生きてきたが、こんなきれいな日の出は初めて。感無量です」と感激した様子で話していた。【黒川将光】
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