大島衆議院議長は「年頭の辞」で、政府の有識者会議が天皇陛下の退位などを検討していることを踏まえ、衆議院としても検討状況を注視し、必要に応じて各会派の合意形成に向けて努力する考えを示しました。 この中で、大島衆議院議長は、ことしの通常国会について、「去年の臨時国会では審議の進め方にも国民から高い関心が寄せられた。与野党で合意に向けた真摯(しんし)な努力をしたうえで可否を決めるのが基本であり、通常国会では国民の期待に応えるべく、審議の一層の充実に取り組んでいく」としています。 また、大島議長は、政府の有識者会議が天皇陛下の退位などを検討していることに関連して、「去年8月に天皇陛下が表明されたおことばは、立法府の長として謹んで受け止めている。政府の有識者会議の検討状況を注視しながら、必要に応じて各会派の合意形成に向けて努力していきたい」としています。 一方、伊達参議院議長は「年頭所感」で、参議院が、ことし5月で創設70年を迎えることに関連し、「衆議院の補完などの役割を担いながら、国権の最高機関たる使命を今日まで果たしてきた。今後も社会の安寧と人々の豊かな暮らし、また、世界平和の実現に向けて、真摯に議論を重ね、国民の負託に応えられるよう『良識の府』として力を尽くしていく」としています。
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