【ニューヨーク時事】 国連安全保障理事会は１３日午後（日本時間１４日午前）、 北朝鮮による弾道ミサイル発射を強く非難し、 「さらなる重大な措置」 を警告する報道機関向け声明に全会一致で合意し、 発表した。 安保理は北朝鮮に対してこれまでに科された制裁の 順守を要求するほか
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は１３日午後（日本時間１４日午前）、北朝鮮による弾道ミサイル発射を強く非難し、「さらなる重大な措置」を警告する報道機関向け声明に全会一致で合意し、発表した。安保理は北朝鮮に対してこれまでに科された制裁の順守を要求するほか、追加措置の具体的内容を検討するとみられる。
〔写真特集〕北朝鮮が弾道ミサイル発射（2017年2月）
中ロも声明内容に同意した。安保理１５カ国はこの後、日米韓の要請で緊急会合を開催した。理事国の中で北朝鮮と最もつながりがある中国の対応がカギとなる。 別所浩郎国連大使は緊急会合に出席した後、記者団に対し、国際社会が安保理決議の履行を徹底することで「北朝鮮へ圧力を加え、方針を変更させることを期待している」と述べた。制裁強化に関しては「今の時点で具体的に決めているわけではない」と明言を避けた。 トランプ米政権下で北朝鮮情勢をめぐり、安保理緊急会合が開かれたのは初めて。ヘイリー米国連大使は声明で「北朝鮮やその支援者に発射は容認できないと、あらゆる手段を用いて明確にするよう全理事国に求める」と強調し、中国の対応が重要との認識を示唆した。その上で「言葉ではなく行動で、北朝鮮に責任を負わせる時だ」と強く警告した。 声明は、１１日（日本時間１２日）や昨年１０月のミサイル発射は、弾道ミサイル発射を禁じた安保理決議の「重大な違反」と批判。発射は北朝鮮の核兵器運搬システム開発を助長し、緊張を高めることになると指摘した。 トランプ大統領は緊急会合に先立ち、北朝鮮について「大きな問題であり、強硬に対応する」と強調。米国防総省のデービス報道部長も「同盟国の国土と国民を脅威から守るため、必要なあらゆる手段を講じる」と強い姿勢を示した。（2017/02/14-10:36）
