【ワシントン=平野麻理子】 サンフランシスコの 米連邦控訴裁判所(高裁)は9日、 イスラム圏7カ国からの 入国を禁じた大統領令を差し止めた地裁命令を支持すると発表した。 政権側は判決を不服として連邦最高裁に上
【ワシントン=平野麻理子】サンフランシスコの米連邦控訴裁判所(高裁)は9日、イスラム圏7カ国からの入国を禁じた大統領令を差し止めた地裁命令を支持すると発表した。政権側は判決を不服として連邦最高裁に上訴する公算が大きい。トランプ大統領は就任からわずか20日あまりで、司法との対立問題を抱えることになる。
問題となっているのは、トランプ氏が1月27日に署名したイスラム圏7カ国からの入国を90日間禁じるなどした大統領令。西部ワシントン州のシアトル連邦地裁は3日、即時停止を命じる仮処分を決定した。政権はこれを不服として高裁に上訴し、審理が続いていた。
原告のワシントン州、中西部ミネソタ州の求めが認められたため、差し止め処分が維持され、引き続きトランプ氏による入国禁止令は停止される。
7日の口頭弁論では、トランプ政権側が「大統領令は議会から与えられた権限の範囲内」などと主張。「イスラム教に対する制限令ではない」として正当性を強調した。一方、ワシントン州と後から裁判に原告として加わったミネソタ州は「7カ国からの入国により生じる問題が具体的に示されていない」などと指摘していた。
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