文部科学省は２４日、 中学３年を対象にした英語の 「聞く」 「読む」 「書く」 「話す」 の ４技能を測る平成２８年度英語力調査の 結果（速報）を公表した。 ４技能の うち、 中学卒…
文部科学省は２４日、中学３年を対象にした英語の「聞く」「読む」「書く」「話す」の４技能を測る平成２８年度英語力調査の結果（速報）を公表した。４技能のうち、中学卒業段階で英検３級程度以上の英語力を持つ生徒の割合を２９年度までに５０％以上にするという政府目標を達成したのは「書く」の５０・８％だけだった。ただ無解答の割合も増加しており、課題となっている。 調査は２７年度に続き２回目。昨年７月、全国の国公立約６００校の中３約６万人（「話す」は約２万人）を抽出して実施した。それによると、英検３級程度以上に相当する語学力の国際的指標「Ａ１上位以上」の割合は、「聞く」２４・８％（前年度比４・６ポイント増）▽「読む」２５・３％（同０・８ポイント減）▽「話す」３１・２％（同１・４ポイント減）－だった。 「書く」「聞く」で改善が図られる一方、「話す」「読む」が下がるなど、４技能のレベルに差があり、バランスよく育成されていないことが明らかになった。政府の目標を達成した「書く」では得点分布のばらつきが大きく、「Ａ１上位以上」が多い一方、無解答も１５・６％に上り、前年度より３ポイント増えた。 生徒の英語学習に関する意識調査では「英語が好きではない」の割合が前年度比２・２ポイント増の４５・４％に拡大。文科省は「中１から課題が解消されないまま学年が進んでいる可能性がある」とし、授業改善に取り組む意向を示した。
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