東日本大震災について「東北で良かった」 と発言し、 事実上復興相を更迭された今村雅弘氏に代わり後任に任命された吉野正芳元環境副大臣。 福島県出身で、 被災者からは２６日、 「気持ちが分かってくれる」 などと期待の 声が相次いだ。 一方で、 「何も変わらない」 と冷めた意見も聞こ
東日本大震災について「東北で良かった」と発言し、事実上復興相を更迭された今村雅弘氏に代わり後任に任命された吉野正芳元環境副大臣。福島県出身で、被災者からは２６日、「気持ちが分かってくれる」などと期待の声が相次いだ。一方で、「何も変わらない」と冷めた意見も聞こえた。
復興相に吉野氏就任へ＝失言の今村氏と交代－野党、安倍首相の責任追及
宮城県石巻市の仮設住宅に住む千葉ちえ子さん（７３）は「（吉野氏は）東北人だから被災者の気持ちも分かるのではないか。復興の遅れているところに力を注いでほしい」と期待感を示した。同県多賀城市の岡崎貞敏さん（６６）も「被災地を本当の意味で知っていると思う。親身な復興を期待したい」と話した。 福島県浪江町から東京都内に避難している主婦（８３）は、今村氏の発言に「被災者の味方になってほしかったのに残念」と声を落とす。吉野氏については「私たちの苦しみや状況がよく分かっているはず」。自宅のある地域は３月に避難指示が解除されたが、医療体制など不安も残っているため、「町の復旧や被災者支援に力を入れてほしい」と求めた。 一方、被災者の一部からは冷めた声も。福島県飯舘村から福島市の仮設住宅に避難した無職村山節さん（７６）は「被災３県から（大臣が）出るのは当然だ。ただ、福島出身の大臣に代わっても、被災地の現状は何も変わらないだろう」と語った。 また、衣料品などを販売する店が被災し、仮設で営業を続ける岩手県大槌町の山崎繁さん（６９）は「被災者の声を聞かず、すぐ辞任するような大臣では駄目だ。復興に取り組む自営業者に寄り添った支援をしてほしい」と注文を付けた。（2017/04/26-12: 29）
