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震災発言の今村復興相が辞任 国会審議に影響 :日本経済新聞

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今村雅弘復興相は26日午前、 東日本大震災の 被害について「まだ東北でよかった」 と被災地軽視と受け取れる自身の 発言の 責任を取り、 安倍晋三首相に辞表を提出した。 首相は受理し、 事実上更迭した。 後任には衆院福
今村雅弘復興相は26日午前、東日本大震災の被害について「まだ東北でよかった」と被災地軽視と受け取れる自身の発言の責任を取り、安倍晋三首相に辞表を提出した。首相は受理し、事実上更迭した。後任には衆院福島5区選出の吉野正芳衆院議員が就任した。野党は首相の任命責任を追及し、国会審議の取りやめを求めるなど、国会日程に影響を与えている。 辞表提出後に報道陣の前で頭を下げる今村氏(26日午前、首相官邸) 首相は首相官邸で記者団に今村氏の発言について「復興相にとってもっとも大切な被災者の信頼を失う重大な発言だ」と指摘。「任命責任はもとより私にある。こうした結果になったことについて心から国民の皆様におわびしたい」と自身の任命責任を認めた。 今後の復興行政については「東北の復興なくして日本の再生なし。この基本方針のもと、東北の復興、福島の再生に全力で取り組む」と語った。政権内で問題のある言動が相次いでいることに関しては「緩みがあるのではないかという厳しい指摘がある。我々は真摯に受け止めなければならない」と語った。 これに先立ち、今村氏は首相に辞表を提出後、記者団に「私の不徳のいたすところであり、心からおわび申し上げたい」と謝罪した。議員辞職は否定した。 発言の真意については、25日に「もっと首都圏に近い方だったらもっととんでもない災害になっている」と説明。26日には「東北の大震災のいろんな資料を説明しながら、来るべき巨大地震への対応、首都圏直下型地震などを説明していく中で出た」と釈明した。 今村氏は、25日に都内で開いた自民党二階派の政治資金パーティーの講演で「これがまだ東北で、あっちの方だったからよかったけど、もっと首都圏に近かったりすると莫大な、甚大な被害があったと思っている」と述べていた。 後任の吉野氏は26日午前、皇居での認証式を経て就任した。第2次安倍内閣以降での閣僚辞任は、昨年1月に企業からの現金授受疑惑で辞任した甘利明経済財政・再生相に続き5人目となる。今月18日には中川俊直氏が女性問題を理由に経済産業政務官を辞任したばかりだった。 民進、共産、自由、社民の4野党の国会対策委員長は26日午前に国会内で会談し、今村氏の議員辞職を要求する方針で一致。首相の任命責任を問う必要があるとして、衆院予算委員会で集中審議の開催を求めていくことも確認した。 これに先だって、自民党の竹下亘国対委員長は、国会内で与野党の国対委員長と相次ぎ会談。謝罪したうえで、同日午前の衆院審議取りやめを申し入れた。自民、民進両党の参院国対委員長は26日の参院本会議・各委員会を原則として中止することで一致した。 民進党の蓮舫代表は26日午前の党会合で「やめてすまされる話ではない。厳しく首相の任命責任が問われる」と強調した。共産党も「首相がしかるべきところで質疑することなしには動けない」(穀田恵二国対委員長)とクギを刺した。 衆院法務委員会では26日、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の審議が開けなくなった。政府・与党が今国会成立を期す同法案の今後の審議を巡っても「野党は政局にしてくるだろう」(首相周辺)など、大幅遅れは不可避との見方がでている。26日に参院東日本大震災復興特別委員会で予定していた福島復興再生特別措置法改正案の採決も先延ばしになった。

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