アメリカ議会下院でオバマ前政権の 医療保険制度改革、 いわゆるオバマケアの 代替案が可決され、 トランプ大統領は公約の 実現に向けて前進した形で、 政権…
アメリカ議会下院でオバマ前政権の医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの代替案が可決され、トランプ大統領は公約の実現に向けて前進した形で、政権運営に弾みをつけたい考えですが、今後、議会上院では審議が難航することも予想されます。 アメリカ議会下院では４日、本会議でオバマケアを撤廃し、別の制度にかえるための代替案の採決が行われ、僅差で可決されました。 これによって、トランプ大統領は公約の実現に向けて前進した形で、今後、代替案は議会上院で審議されます。 トランプ大統領は与党・共和党の議員らと記者会見し、自分たちの勝利だと強調したうえで、「われわれは上院も通すつもりだ。自信がある」と述べるとともに、税制改革にも意欲を示しました。 オバマケアの見直しに一度失敗しているトランプ大統領としては、実現を急ぎ政権運営に弾みをつけたい考えです。 一方で、代替案に反対する野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務は声明を出し、「上院で代替案は行き詰まるだろう」と指摘し、上院の共和党の議員らに反対するよう呼びかけました。 上院の共和党内には代替案に慎重な議員がいて修正を求める声もあることから、審議が難航することも予想され、先行きは不透明で、代替案が上院でも可決され成立するのかどうか注目されます。
