政府は19日午前、 天皇陛下の 退位を実現する特例法案を閣議決定した。 退位の 理由として、 国民が「天皇陛下の お気持ちを理解し、 共感している」 と明記。 退位後の 称号は「上皇」 とすることなどを盛り込んだ。 政府は…
政府は19日午前、天皇陛下の退位を実現する特例法案を閣議決定した。退位の理由として、国民が「天皇陛下のお気持ちを理解し、共感している」と明記。退位後の称号は「上皇」とすることなどを盛り込んだ。政府は同日中に法案を国会に提出する。与党と民進党など複数の野党が賛成する方向で、今国会で成立する見通しだ。 法案の名称は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」。陛下が退位する日となる法の施行日は、「公布の日から起算して3年を超えない範囲内において政令で定める」とした。政府は退位を経て、2019年に改元するスケジュールを想定。退位が実現すれば、1817年の光格天皇以来約200年ぶりで、現憲法下では初めてとなる。 菅義偉官房長官は19日の閣議後会見で、「速やかな法案の成立を期したい」と語った。退位日については「全体をみる中で方向性は出していかなければならない」と語り、国民生活や陛下の公務の状況などを考慮して決める考えを示した。 特例法案は、退位に至る経緯や…