安全保障関連法で可能となった自衛隊がアメリカ軍の 艦艇を守る任務を行う海上自衛隊の 護衛艦が、 1日午前、 神奈川県の 横須賀基地を出港しました。 防護…
安全保障関連法で可能となった自衛隊がアメリカ軍の艦艇を守る任務を行う海上自衛隊の護衛艦が、1日午前、神奈川県の横須賀基地を出港しました。防護の対象は、朝鮮半島周辺に展開すると見られるアメリカ軍の補給艦で、北朝鮮をめぐり、日米の一体化の動きが加速しています。 アメリカ軍の艦艇を守る「米艦防護」の任務を行うのは、海上自衛隊の最大級の護衛艦「いずも」で、1日午前10時ごろ、神奈川県にある横須賀基地を出港しました。 「いずも」は、1日から東南アジアなどを訪れる3か月の長期航行に出ることになっていて、防衛省関係者によりますと、その途中で、千葉県の房総半島の沖合でアメリカ軍の補給艦と合流し、四国沖まで同行して周辺の警戒監視などを行うことになったということです。 米艦防護の任務は2日にかけて行われる見通しで、アメリカ軍の補給艦は、その後、北朝鮮の動きを警戒するため日本海に展開しているアメリカ軍のイージス艦に、燃料を提供すると見られています。 米艦防護は、去年3月に施行された安全保障関連法で可能となった任務で、平時の場合でも日本の防衛に関わる活動をしているアメリカ軍の艦艇などを自衛隊が防護できるとされ、今回が初めての実施です。 北朝鮮をめぐっては、29日まで海上自衛隊の護衛艦とアメリカ軍の空母カールビンソンとの共同訓練が行われていて、日米の一体化の動きが加速しています。