2014年の 東京都知事選をめぐり、 運動員らに現金を配ったとして公選法違反(運動員買収)罪に問われた元航空幕僚長、 田母神俊雄被告(68)の 判決が22日、 東京地裁であった。 家令和典裁判長は「民主主義の 根幹である選挙の 公正さに大きな疑念を抱かせる犯行だ」 と述べ、 懲
2014年の東京都知事選をめぐり、運動員らに現金を配ったとして公選法違反(運動員買収)罪に問われた元航空幕僚長、田母神俊雄被告(68)の判決が22日、東京地裁であった。家令和典裁判長は「民主主義の根幹である選挙の公正さに大きな疑念を抱かせる犯行だ」と述べ、懲役1年10月、執行猶予5年(求刑懲役2年)を言い渡した。
田母神被告に懲役2年求刑=運動員買収、判決は5月-東京地裁
家令裁判長は「報酬表には『会長指示自衛隊関係』という項目で約308万円が追加計上されており、被告の指示か了承があったと推認できる」と指摘。「全国の支持者から寄付された金員の余剰分を原資とするもので、公職の立候補者の自覚を欠いた」と批判した。 田母神被告は公判で「了承や指示は一切していない」と主張。選対本部事務局長だった島本順光被告(70)=公判中=らとの共謀を否定し、無罪を訴えていた。 判決によると、田母神被告は島本被告や元出納責任者(58)=有罪確定=と共謀。都知事選後の14年3~5月、選挙運動の報酬として6人に計480万円を渡した。 田母神被告は08年、政府見解に反し過去の日本の戦争を正当化する論文を公表して空幕長を更迭された。その後は保守派の論客として活動し、舛添要一前都知事が当選した14年の知事選に立候補したが、落選した。 判決後、田母神被告は記者会見し、「非常に残念。共謀など絶対にしていない。本当に公正な裁判が行われたか疑問だ」と話し、控訴する意向を示した。(2017/05/22-11: 28) 関連ニュース
【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】