米国伝統の 自動車レース、 インディアナポリス500マイル(インディ500)で佐藤琢磨選手が日本人初の 優勝を果たしたことについて、 米紙デンバー・ ポストの 記者がツイッターに「非常に不愉快」 と投稿して物議を醸し、 解雇された。 レースが開催された28日は、 メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の 連休中だった。 …
ニューヨーク(CNNMoney) 米国伝統の自動車レース、インディアナポリス500マイル(インディ500)で佐藤琢磨選手が日本人初の優勝を果たしたことについて、米紙デンバー・ポストの記者がツイッターに「非常に不愉快」と投稿して物議を醸し、解雇された。
レースが開催された28日は、メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の連休中だった。同紙記者のテリー・フライ氏は翌日、「メモリアルデーの週末に日本人ドライバーがインディ500で勝つのは非常に不愉快だ」とツイートした。
デンバー・ポストのマック・タリー社長兼最高経営責任者(CEO)らは29日、「無礼なツイートで容認できない」「本紙の思想信条を反映するものではない」とする短い謝罪声明を発表。フライ氏はもはや同紙で働いていないと述べた。
フライ氏は同紙で20年以上記者を務め、過去にコロラドで4回、オレゴンで3回の計7回、州の最優秀スポーツ記者に選ばれた実績を持つ。
同氏は批判を浴びて問題のツイートを削除し、デンバー・ポストと佐藤選手に謝罪した。さらに、日本は第2次世界大戦で米国が戦った相手国のひとつだと指摘し、メモリアルデーの週末で「感情的になってしまった」「私の父もまさにこの国と戦った」と書き込んだ。
フライ氏にはフィクション、ノンフィクション合わせて数冊の著書があり、その中には第2次大戦中の父の体験について書いた作品も含まれている。