投票まで1週間となった韓国の 大統領選挙は、 革新系の ムン・ ジェイン(文在寅)候補がトップを保っていて、 勢いにかげりが見られる中道系の アン・ チョ…
投票まで1週間となった韓国の大統領選挙は、革新系のムン・ジェイン(文在寅)候補がトップを保っていて、勢いにかげりが見られる中道系のアン・チョルス(安哲秀)候補が選挙戦終盤にかけて北朝鮮の核やミサイルをめぐる安全保障政策で保守層からの支持をまとめて再び追い上げるかどうかが焦点となっています。 今月9日に投票が行われる韓国大統領選挙に先立ち、中央選挙管理委員会は1日、外国に住む有権者による在外投票の集計を発表しました。 それによりますと、投票者数はおよそ22万2000人で、前回5年前の大統領選挙より40%ほど多く、韓国メディアは「今回の大統領選挙に対する関心の高さを示していると見られる」と伝えています。選挙戦では、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン候補が各種の世論調査でトップを保っているのに対し、一時はムン氏に並びかけた中道系の政党「国民の党」のアン・チョルス候補は勢いにかげりが見られます。 世論調査機関「韓国ギャラップ」の最新の調査によりますと、ムン候補が40%、アン候補が24%と16ポイントの差がつき、旧与党の保守系政党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)候補が12%などとなっています。これは、北朝鮮が弾道ミサイルの発射などを繰り返す中、保守層の支持がアン氏とホン氏に分散したためと見られます。このため、アン氏が選挙戦終盤にかけて安全保障政策で保守層からの支持をまとめて再びムン氏を追い上げるかどうかが焦点となっています。