29日の 東京外国為替市場で円相場は続落した。 17時時点は1ドル=112円55~57銭と、 前日17時時点に比べ41銭の 円安・ ドル高だった。 17時05分すぎに112円63銭近辺と5月17日以来の 安値まで
29日の東京外国為替市場で円相場は続落した。17時時点は1ドル=112円55~57銭と、前日17時時点に比べ41銭の円安・ドル高だった。17時05分すぎに112円63銭近辺と5月17日以来の安値まで下げ幅を広げた。時間外取引の米10年債利回りの上昇や欧州株式相場の上昇を受け、低金利で「低リスク通貨」とされる円を売ってドルを買う動きが優勢だった。 15時50分前には一時上げに転じ、112円13銭近辺を付ける場面があったが、円買い・ドル売りの動きは続かなかった。市場では「ユーロなどに対する『円安』と『ドル安』が併存しており、対ドルの円相場は振れにくくなっている」(国内銀行の為替ディーラー)との見方もあった。 朝方も前日の米長期金利の上昇(債券価格の下落)や日米株式相場の上昇を受け、円売り・ドル買いが先行した。もっとも、日経平均株価が朝高後に伸び悩むと円は歩調を合わせて下げ渋った。9~17時の円の安値は112円49銭近辺で値幅は36銭程度だった。 円は対ユーロで6日続落した。17時時点は1ユーロ=128円63~66銭と、前日の同時点に比べ1円03銭の大幅な円安・ユーロ高だった。17時すぎごろには128円76銭近辺と昨年2月10日以来の安値を付けた。市場では「日本時間夕方発表の独ザクセン州の消費者物価指数(CPI)の伸び率が前月から加速し、ユーロ買いの動きが強まった」(国内銀行の為替ディーラー)との指摘があった。 ユーロは対ドルで大幅に続伸した。17時時点は1ユーロ=1.1427~30ドルと同0.0049ドルのユーロ高・ドル安だった。17時すぎに1.1435ドル近辺と昨年5月11日以来の高値を付けた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕