プルイット氏「国家として謝罪すべきことはない」 と反論 【ワシントン高本耕太】 トランプ米政権が地球温暖化対策の 国際枠組み「パリ協定」 からの 離脱を表明したことについて、 政権内で離脱派の 中心人物とされる環境保護局(EPA)の プルイット長官が2日、 ホワイトハウスで記者会見した。 国際社会から批判が出ていることに対して、 米国は技術革新を通じて温室効果ガスの 排出削減に貢献していると説明し、 「国家として、 謝罪すべきことは何一つない」 と反論した。
【ワシントン高本耕太】トランプ米政権が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したことについて、政権内で離脱派の中心人物とされる環境保護局(EPA)のプルイット長官が2日、ホワイトハウスで記者会見した。国際社会から批判が出ていることに対して、米国は技術革新を通じて温室効果ガスの排出削減に貢献していると説明し、「国家として、謝罪すべきことは何一つない」と反論した。
トランプ氏は米国にとって有利な条件を引き出すための再交渉や新たな枠組み交渉を示唆しているが、欧州主要国は応じない姿勢を示している。プルイット氏は「彼らの出方次第だ」として、「もし世界が排出削減の手法を我々から学びたければ、喜んで共有する」とも語った。
一方、会見では昨年の大統領選で「地球温暖化はでっち上げ」と主張していたトランプ氏が、温暖化を現実と認識しているかについて繰り返し質問が飛んだ。プルイット氏は「我々が議論してきたのは、パリ協定が米国にとって良いことか否かの一点だ」などとして明確な回答をしなかった。その後に会見したスパイサー大統領報道官も「大統領に確認していない」と述べるにとどめた。