主要２０カ国・ 地域首脳会議（Ｇ２０サミット）が７日、 ドイツ北部ハンブルクで開幕した。 「自国第一」 を掲げるトランプ米大統領の 出方が焦点だった貿易問題では、 不公正な貿易慣行を含む保護主義と闘うことでおお…
主要２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）が７日、ドイツ北部ハンブルクで開幕した。「自国第一」を掲げるトランプ米大統領の出方が焦点だった貿易問題では、不公正な貿易慣行を含む保護主義と闘うことでおおむね一致した。一方、地球温暖化対策では意見の溝が埋まらなかった。 日本政府によると、７日の討議では、開かれた市場やルールに基づく貿易体制を維持することの重要性を指摘する声が各国から相次いだ。保護主義と闘うことに否定的な意見は出なかったという。安倍晋三首相は前日に大枠合意した欧州連合（ＥＵ）との経済連携協定（ＥＰＡ）について、「自由貿易の旗を高く掲げるという強い意思を示すことができた」と強調した。 このほか初日の討議では、欧州などで相次ぐ国際テロに対し、連携して取り組むことでも一致。安倍首相は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に厳しい制裁を科すよう各国に求めた。 温暖化対策の討議は７日午後に行われた。ただトランプ氏とロシアのプーチン大統領は首脳会談のために、途中で席を離れた。（ハンブルク＝栗林史子、高野弦）
