南スーダン国連平和維持活動（ＰＫＯ）の 日報を陸上自衛隊が廃棄したと説明しながら保管していた問題で、 陸自側が稲田朋美防衛相の 特命に基づく特別防衛監察に対し、 日報の 電子データを保管していたと問題発覚前に稲田氏に報告したと説明していることが２０日、 分かった。 事実で
南スーダン国連平和維持活動（ＰＫＯ）の日報を陸上自衛隊が廃棄したと説明しながら保管していた問題で、陸自側が 稲 田 朋 美 防衛相の特命に基づく特別防衛監察に対し、日報の電子データを保管していたと問題発覚前に稲田氏に報告したと説明していることが２０日、分かった。事実であれば、稲田氏は、その後に国会で虚偽答弁をしていたことになる。特別防衛監察の結果は来週にも公表される見通しだ。
〔写真特集〕稲田朋美氏
野党側は 安 倍 晋 三 首相に稲田氏の罷免を要求している。衆参両院予算委員会で２４、２５両日に行われる閉会中審査で、稲田氏への追及が強まるのは必至だ。 政府関係者によると、廃棄したとされた日報の電子データが陸自内に保管されていたことが１月中旬に判明。陸自は２月中旬、このことを稲田氏に報告した。特別防衛監察を実施している防衛監察本部にも、こうした経緯を説明したという。 ３月中旬に陸自のデータ保管が発覚。稲田氏は直後の衆院安全保障委員会で「報告されなかった」と答弁するなど、一貫して事前報告を否定している。 日報問題をめぐっては、稲田氏が公表しないことを了承していたと一部で報道。稲田氏は２月１５日に岡部俊哉陸上幕僚長らと会議を開いたことは認める一方、「隠蔽（いんぺい）や非公表を了承した事実はない」と述べている。これに関し、岡部氏は２０日の記者会見で「監察の対象であり、コメントは控える」と語った。 特別防衛監察の結果公表について、稲田氏は２０日に防衛省で記者団に「なるべく早く、ということで作業を続けている」と述べた。監察の対象は防衛省職員で、稲田氏ら政務三役は対象外だが、 菅 義 偉 官房長官は同日の会見で「必要な協力はされると思っている」と述べ、監察に協力すべきだとの考えを示した。（2017/07/20-18: 25） 関連ニュース
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