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男子1万 英雄ファラーが今季世界最高で3連覇

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【ロンドン小林悠太】 陸上の 世界選手権は第1日の 4日(日本時間5日未明)、 男子1万メートルが行われ、 モハメド・ ファラー(英国)が今季世界最高の 26分49秒51で3連覇を果たした。
【ロンドン小林悠太】陸上の世界選手権は第1日の4日(日本時間5日未明)、男子1万メートルが行われ、モハメド・ファラー(英国)が今季世界最高の26分49秒51で3連覇を果たした。
英雄の快走に地元のファンが酔いしれた。レース中盤までは集団の後方に待機する得意のパターン。4000メートル地点で一度、先頭までスルスルと上がる際には、右手で歓声をあおるような仕草でスタンドを盛り上げた。
その後、再び集団の中に潜んだファラーは残り600メートルで満を持してスパートを見せる。他の選手は必死に追いすがったが、最後の直線でさらにスピードを上げ、一気に突き放した。両手を広げてフィニッシュラインに飛び込むと、この日一番の地鳴りのような大歓声がわき起こる。万感の表情を浮かべ、座り込むと何度も頭をトラックにつけて喜んだ。
2012年ロンドン五輪と13年世界選手権(モスクワ)、15年世界選手権(北京)、16年リオデジャネイロ五輪と、すべての大会で5000メートル、1万メートルで負け無し。五輪の2大会連続2冠は、72年ミュンヘン五輪と76年モントリオール五輪のビレン(フィンランド)以来、40年ぶりの快挙だった。現在の陸上界では、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)に次ぐスターでもある。
34歳のファラーは、今大会限りで、トラック種目を離れることを表明している。9日に予選、12日に決勝のある5000メートルで2冠を達成し、有終の美を飾りたい。

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