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「ついにやったね」=日本選手初の9秒台、桐生選手の恩師ら喜び-陸上

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陸上男子100メートルで日本選手初の 9秒台を記録した桐生祥秀選手の 恩師らは9日、 「ついにやったね」 などと喜びや祝福の 声を寄せた。 〔写真特集〕陸上短距離 桐生祥秀~ついに出た9秒98~ 滋賀県彦根市の 中学校で陸上を指導した教諭の 億田明彦さん(49)=同県米原市
陸上男子100メートルで日本選手初の9秒台を記録した桐生祥秀選手の恩師らは9日、「ついにやったね」などと喜びや祝福の声を寄せた。
〔写真特集〕陸上短距離 桐生祥秀~ついに出た9秒98~
滋賀県彦根市の中学校で陸上を指導した教諭の億田明彦さん(49)=同県米原市=は、「今年中に9秒台は出ると思っていた」。当時、学校近くにある芝の丘で150メートルの上り下りを繰り返した。「上り坂で脚の回転を上げ、スピードの出る下り坂で脚さばきを鍛えた」と振り返る。 「才能もあったが、本番に強かった。本人も『勝負強さを目指したい』と言っていた」と億田さん。中1で12秒台だったタイムは、2年時に11秒台、3年では10秒台に。「将来は日の丸を背負って走りたい」と語るまでになった。 今でもLINE(ライン)でやりとりを続けており、早速「ついにやりましたね」と送信した。「引っ張りだこで忙しいから、しばらく返ってこないでしょうね」。うれしそうに語った。 同校で2、3年時のクラス担任だった中村茂明さん(56)=同県長浜市=は「注目され続けて悩みや苦しみもあったと思うが、やっと達成できた」と喜んだ。桐生選手は6月の日本選手権で敗れ、世界選手権の100メートル代表を逃した。「中学生の頃から闘志を内に秘めるタイプで、悔しさを力に変えて、ひたむきに取り組んでいた。今回、まさにその通りにやってくれた」と感慨深げだった。 小学校時代、地元のサッカークラブに所属した桐生選手のポジションは、ゴールキーパーだった。コーチの峯浩太郎さん(47)は「出足が速く、前に飛び出して好セーブしていた。性格はおとなしいが、いつも輪の中にいて、たまに面白いことをぽつりと言う。今と変わらない」と明かす。 リレーで銀メダルに輝いたリオデジャネイロ五輪の活躍には、グラウンドにテレビを持ち込み子どもたちと声援を送った。「もっと大きい選手になってほしい」と期待を寄せた。(2017/09/09-20: 58) 関連ニュース
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