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クルド独立、賛成多数か 住民投票を強行

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【アルビル(イラク北部)篠田航一】 イラク北部の クルド自治政府は25日、 イラクからの 分離・ 独立の 是非を問う住民投票を実施し、 地元メディアは同日夜(日本時間26日未明)、 賛成票が多数を占める見通しと伝えた。 イラクやトルコ、 イランなどに推定約3000万人が分散して居住し、 「国家なき最大の 民族」 と称されるクルド人にとって独立は悲願で、 国家樹立への 強固な民意を内外に示す形となる。
【アルビル(イラク北部)篠田航一】イラク北部のクルド自治政府は25日、イラクからの分離・独立の是非を問う住民投票を実施し、地元メディアは同日夜(日本時間26日未明)、賛成票が多数を占める見通しと伝えた。イラクやトルコ、イランなどに推定約3000万人が分散して居住し、「国家なき最大の民族」と称されるクルド人にとって独立は悲願で、国家樹立への強固な民意を内外に示す形となる。
投票結果に法的拘束力はないが、バルザニ議長は24日、独立に向けた交渉を「2年ほどかけて続ける」と述べており、イラク中央政府と協議する意向を示した。だが国家分裂を懸念するイラクのアバディ首相は「投票は憲法違反」として結果を認めない方針で、独立への具体的な道筋は見えていない。
周辺国も反発を強める。自国にクルド系住民を多く抱えるトルコやイランは独立機運の「飛び火」を恐れ、再三中止を要求。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦がイラク国内で続く中、地域の不安定化を懸念する米国なども中止を求めてきた。こうした要請を押し切って投票を強行したことで、各国は制裁措置に動き始めている。イラク中央政府は自治政府との原油取引を中止するよう諸外国に要請。トルコのエルドアン大統領は25日、自治区が原油輸出に使うトルコ国内のパイプラインについて「遮断することも可能」と警告した。イランも自治区との航空機の往来を停止すると発表した。
投票は、クルド側と中央政府側の双方が管轄権を主張する産油地帯キルクークでも実施された。今月に入り、クルド人とトルクメン人の衝突で死傷者も出るなど緊迫しており、アバディ首相は25日、キルクークにイラク軍を派遣することを決めた。

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