【ニューヨーク時事】 大型ハリケーン「イルマ」 は１０日午後３時（日本時間１１日午前４時）すぎ、 やや勢力を弱めながら米南部フロリダ州南西部ネープルズ市付近に上陸した。 勢力は５段階で上から２番目の 「カテゴリー４」 から、 ４番目の 「２」 に弱まった。 しかし、 引き続き暴風
【ニューヨーク時事】大型ハリケーン「イルマ」は１０日午後３時（日本時間１１日午前４時）すぎ、やや勢力を弱めながら米南部フロリダ州南西部ネープルズ市付近に上陸した。勢力は５段階で上から２番目の「カテゴリー４」から、４番目の「２」に弱まった。しかし、引き続き暴風雨の範囲は広大で、州南部を中心に３４０万世帯が停電したほか、州第２の都市マイアミでは、金融機関の高層ビルが並ぶ中心街のほぼ全域が高潮で浸水した。マイアミでは強風のためビル建設用のクレーン２基が倒れる被害も伝えられた。
〔写真特集〕大型ハリケーン「イルマ」
イルマは、フロリダ半島西岸を北上する見通し。移動速度が比較的遅く、全米３位の人口約２０００万人を擁するフロリダ州全域で被害拡大が懸念されている。直撃が予想されるタンパ市や、「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」で有名なオーランド市など州中部の都市が次々警戒態勢に入った。 また、フロリダ半島西岸では、ハリケーン直撃により最大４．５メートルの高潮が予想されている。州当局はハリケーンの中心が通過した後も一層の警戒が必要と呼び掛けているが、既にイルマが直撃したネープルズ市では、約２メートルの潮位上昇が観測された。
米政府は１０日、フロリダ州と米領プエルトリコを重大災害地域に指定、連邦政府からの迅速な支援資金の拠出を可能にした。トランプ大統領はワシントン市内で記者団に対し「できるだけ早くフロリダの被災地を訪れたい」と表明した。 米国立ハリケーンセンター（ＮＨＣ）によると、イルマは１０日午後８時（日本時間１１日午前９時）の時点で、フロリダ半島西岸のフォートマイヤーズ市近くを時速２２キロ前後で北上中。フロリダ州では既に６３０万人に避難命令が出ている。 大西洋上に発生したイルマは５日、最大の「カテゴリー５」に発達。通過したカリブ海諸島では少なくとも２８人が死亡した。 米国では８月下旬、ハリケーン「ハービー」がテキサス州に上陸。ヒューストン近郊で１２００ミリを超える雨量を記録し、７０人以上が死亡したばかりだ。（2017/09/11-10: 50） 関連ニュース
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