大型の ハリケーン「イルマ」 はアメリカ南部フロリダ州に上陸し、 勢力はやや弱まったもの 広い範囲で強風や高潮による被害が出ていて、 当局は引き続き…
大型のハリケーン「イルマ」はアメリカ南部フロリダ州に上陸し、勢力はやや弱まったものの広い範囲で強風や高潮による被害が出ていて、当局は引き続き警戒を呼びかけています。 アメリカの気象当局によりますと、大型のハリケーン「イルマ」は１０日午後４時ごろ（日本時間の１１日午前５時ごろ）にフロリダ州南部に上陸し北上しています。日本時間の１１日午前１１時現在、中心の気圧は９５２ヘクトパスカル、最大風速は４５メートルで、勢力は５段階のうち下から２番目の「カテゴリー２」とやや弱まりました。 しかし、フロリダ州では、広い範囲で強風が吹き荒れ、建設現場のクレーンや街路樹が倒れたり、中心都市のマイアミなどで大雨や高潮によって道路が冠水したりする被害が出ているほか、停電も拡大し、州内でおよそ３２１万戸に上っています。 フロリダ州は、人口の３分の１に当たる６３０万人に避難命令を出して引き続き警戒を呼びかけています。 ハリケーンがこれまでに通過したカリブ海の島々では被害が相次ぎ、ロイター通信は、セントマーチン島などで、少なくとも２７人が死亡したと伝えています。 ハリケーンはこのあと、フロリダ州の北にあるジョージア州に向かい、熱帯低気圧に変わると予想されていますが、気象当局は場所によってはおよそ２メートルの高潮が襲うおそれがあるとして、引き続き警戒を呼びかけています。
