Домой Japan Japan — in Japanese 「クルド独立」戦闘に発展 周辺国飛び火懸念

「クルド独立」戦闘に発展 周辺国飛び火懸念

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【カイロ篠田航一】 イラク中央政府と北部クルド自治政府が帰属を争う油田都市キルクーク周辺に16日、 イラク軍が進軍し、 空軍基地や石油会社、 油田、 発電所などの 重要施設を制圧した。 AFP通信などが報じた。 キルクーク県南部などではイラク軍と自治政府の 治安部隊「ペシュメルガ」 の 衝突があり、 死傷者も出ている模様だ。
【カイロ篠田航一】イラク中央政府と北部クルド自治政府が帰属を争う油田都市キルクーク周辺に16日、イラク軍が進軍し、空軍基地や石油会社、油田、発電所などの重要施設を制圧した。 AFP通信などが報じた。キルクーク県南部などではイラク軍と自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」の衝突があり、死傷者も出ている模様だ。
自治政府が9月にイラクからの分離・独立の是非を問う住民投票を強行し、双方の対立が先鋭化した問題は、武力衝突に発展した。イラク国営テレビによると「進軍は継続中」といい、交戦の拡大が懸念される。
キルクークは公式には中央政府側の管轄だ。しかし2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)が台頭した際、敗走した中央政府軍に代わりペシュメルガがISを撃退。現在はクルド側が実効支配している。
クルド自治政府によると、イラク軍の進軍は15日深夜に開始。「イランが支援するイスラム教シーア派民兵」も作戦に参加しているという。 AP通信によると、キルクーク南郊でペシュメルガが撤退しイラク軍が制圧した地域もある。イラクのアバディ首相は進軍に際し、「ペシュメルガと協力し、住民の安全を確保」するようイラク軍に指示。クルド側との交戦を回避したい意向も示した。
16日午前(日本時間同日午後)の時点で、イラク軍はキルクーク市内には進軍していない模様だ。市内に住む20代のアラブ人男性は毎日新聞の取材に「市内は平穏でイラク軍部隊の姿も見ないが、テレビで武力衝突が伝えられ、緊張している。このまま平穏に推移してほしい」と語った。
ロイター通信によると、キルクーク県での石油・ガス生産は通常通り続いている。
中央政府は住民投票後、外国航空会社に自治区内への国際線発着停止を要請するなど「経済封鎖」を進める。国内に多くのクルド人を抱えるトルコとイランも、イラクで高まった独立機運が自国に飛び火する事態を懸念。15日にはイランが自治区との境界を閉鎖したと伝えられている。
緊張激化を受け、イラク国内でIS掃討作戦に当たる米軍主導の有志国連合とペシュメルガの幹部は16日午前、自治区の中心都市アルビルで協議。有志国連合報道官は「主な焦点はIS掃討だ」と述べ、事態の沈静化を呼びかけた。

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