【ワシントン時事】 トランプ米政権とロシア政府の 関係をめぐる一連の 疑惑で、 モラー特別検察官の チームは30日、 大統領選でトランプ陣営の 選対本部議長だったポール・ マナフォート氏ら2人を起訴したと発表した。 2人はこれに先立って連邦捜査局(FBI)に出頭した。 起訴さ
【ワシントン時事】トランプ米政権とロシア政府の関係をめぐる一連の疑惑で、モラー特別検察官のチームは30日、大統領選でトランプ陣営の選対本部議長だったポール・マナフォート氏ら2人を起訴したと発表した。2人はこれに先立って連邦捜査局(FBI)に出頭した。 起訴されたのはマナフォート氏のほか、マナフォート氏と仕事上の関係があったリック・ゲーツ氏。ロシア疑惑の捜査で訴追が明らかになるのは初めてで、トランプ政権への打撃となりそうだ。 特別検察官のチームが公表した起訴状によると、マナフォート氏には1800万ドル(約20億円)以上のマネーロンダリング(資金洗浄)をはじめ、税法違反や偽証など12の罪がかけられている。マナフォート氏は捜査の焦点となっている昨年6月のロシア人弁護士とトランプ大統領長男の会談に同席するなど、疑惑解明のカギを握っているとみられていたが、罪状の中に大統領選と直接関係するものは見られない。 起訴はワシントンの連邦大陪審が27日に承認していた。起訴を受け、トランプ氏はツイッターで「気の毒だが(罪状は)マナフォート氏がトランプ陣営に加わる前のものだ。(トランプ陣営とロシア政府の)共謀などない!」と書き込んだ。 マナフォート氏は昨年3月にトランプ陣営に加わり、トランプ氏の共和党候補者指名獲得に貢献。しかし、ウクライナの親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領から1200万ドル(約14億円)以上を受け取ったと報じられ、昨年8月に事実上解任された。 特別検察官には広範な捜査権限が与えられており、(1)トランプ陣営の関係者が大統領選でロシア政府と共謀した疑惑(2)トランプ氏がFBI長官解任などにより捜査を妨害した可能性-を中心に、関係者の幅広い容疑を調べている。(2017/10/31-00:29) 関連ニュース
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