スペインの カタルーニャ州の 独立宣言を主導したとして州首相を解任されたプチデモン氏がベルギーに出国し職務を続ける姿勢を示したの に対し、 スペイン…
スペインのカタルーニャ州の独立宣言を主導したとして州首相を解任されたプチデモン氏がベルギーに出国し職務を続ける姿勢を示したのに対し、スペインの裁判所はプチデモン氏らに出頭を命じ、これに応じなければベルギーの当局の協力も得て身柄の拘束に乗り出す可能性があり、再び緊張が高まることが予想されます。 スペイン政府から州首相の職務を解任されたプチデモン氏は、一部の元幹部とともにひそかにベルギーに出国し、３１日、記者会見を開いて独立宣言への理解を求めたうえで、職務を続ける姿勢を示しました。 これに対して、スペインの裁判所は３１日、検察の求めに応じてプチデモン氏や州政府の元幹部合わせて１４人の召喚を決め、今月２日と３日に分かれて首都マドリードの裁判所に出頭するよう命じました。 検察当局は、プチデモン氏らを国家への反逆行為などの罪で起訴する方針を示していて、有罪になった場合最長で禁錮３０年が言い渡される可能性もあります。 スペインのメディアは、プチデモン氏らが裁判所に出頭しなければ直ちに判事が逮捕状を出し、ベルギーの当局の協力も得て身柄を拘束する方針だと伝えています。 カタルーニャ州の直接統治に向けた動きを加速させている中央政府がプチデモン氏らの拘束に乗り出せば、州の独立支持派が猛烈に反発し、再び緊張が高まることも予想されます。
