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英EU、離脱条件で大筋合意 通商協議入りへ前進 ユンケル氏「十分な進展」

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欧州連合(EU)の ユンケル欧州委員長と英国の メイ首相は8日、 ブリュッセルで会談し、 英国の EU離脱に際し英が支払う「清算金」 やアイルランドの 国境問題など離脱条件で大筋合意した。
【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と英国のメイ首相は8日、ブリュッセルで会談し、英国のEU離脱に際し英が支払う「清算金」やアイルランドの国境問題など離脱条件で大筋合意した。これを受けユンケル氏は英国が求める通商協議入りをEU加盟国の首脳へ勧告。15日に開く英を除くEU27カ国の首脳会議で、通商協議入りの正式合意を目指す。 8日、ブリュッセルのEU本部で握手を交わすメイ英首相(左)とEUのユンケル欧州委員長=AP 英とEUの交渉期限は2019年3月29日まで。約半年かかるEUと英の議会承認手続きを踏まえると、実質的な交渉期限は18年秋までだ。残り1年を切り、交渉はようやく後半戦の通商協議入りへと移る。 これまでの交渉では「第1段階」として(1)清算金(2)在英EU市民とEU内の英国民の権利保障(3)アイルランドと英・北アイルランドの国境管理――の3点を優先協議してきた。ユンケル氏は共同記者会見で3分野で「十分な進展があった」と説明。交渉打開へ譲歩案を示したメイ氏も「英全体の利益に最もかなう内容だ」と成果を強調した。 ユンケル氏は8日、加盟国に15日の首脳会議で通商協議入りで正式合意するように要請した。 EU27カ国が承認すれば英国と欧州委は離脱時の激変緩和措置である「移行期間」の交渉に入る。年明けからは離脱後の通商協定などの協議も早期に始める方針だ。 欧州委員会によると、英国は「清算金」について、EU加盟国として約束した財政負担に応じることを約束した。金額は離脱交渉の最終盤に向けて詰める。 EU側の求める600億ユーロ(約8兆円)に、当初は200億ユーロとしていた英国が500億ユーロ程度まで金額を引き上げたもようだ。 英国内の調整が難航していたアイルランドと英・北アイルランドの国境問題では、英離脱後も複雑な国境管理は避ける原則を約束した。ただメイ氏は記者会見で「英国内の(規制や関税の)統一は守る」とも強調。「国境なし」で人やモノが自由に行き来する現状を離脱後にどう見直すのか、具体策は先送りした。 英国で暮らすEU市民とEU圏内に住む英国民の権利保護では、離脱後も現状の権利を維持することを確認した。 EU加盟国を代表するトゥスク大統領も8日、メイ氏と会談。会談後の記者会見で「移行期間」の交渉入りを欧州委に認めるための交渉指針案を加盟国首脳に送ったと明かした。15日の首脳会議での正式採択を目指す。 移行期間は英国が2年程度を求めており、産業界からは離脱に伴う混乱を避けるため、早期の合意を求める声が強い。トゥスク氏は移行期間中は英国がEU法を守り、財政上の負担に応じるのが交渉の条件だとした。離脱後の自由貿易協定など将来関係を巡る協議については18年入り後の首脳会議で、欧州委に協議の権限を与える交渉指針で合意を目指すとした。 欧州委員会と英国の合意のポイント 3つの優先分野で十分な進展があったため、離脱交渉を第2段階に進める。 (1)市民の権利 英国在住のEU市民と、EU加盟国在住の英国民の権利は離脱後も変わらず守られる (2)清算金 英国は加盟国としてかわしたEU財政負担の約束を尊重する (3)アイルランド国境 アイルランドと英・北アイルランドの国境で(壁や検問設置などの)厳格な管理は避ける

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