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パナソニック、12月にも8Kテレビを商品化—“液晶先行”の目論見とは — CNET Japan

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パナソニックは、 2018年12月にも、 国内で8Kの 本放送が開始されるの にあわせて、 8Kテレビを投入する計画を明らかにした。 まずは、 液晶パネルを使用して8Kテレビを商品化する。
パナソニックは、2018年12月にも、国内で8Kの本放送が開始されるのにあわせて、8Kテレビを投入する計画を明らかにした。米ラスベガスで開催中の家電見本市の「CES 2018」の会場で、同社関係者が明らかにした。
まずは、液晶パネルを使用して8Kテレビを商品化。その後、有機ELパネルを使用した8Kテレビを投入する予定だという。
同社では、有機ELテレビをフラッグシップに位置づけているが、有機ELパネルの調達先が1社に限定されること、歩留まりの問題があり、調達コストが高いこと、8Kテレビの本放送開始にあわせるには、液晶パネルによる商品化の方が早いと判断して、液晶パネルでの8Kテレビの商品化を先行する。
「8K放送は、日本独自の部分があり、まずは日本での販売を先行する。8Kならではの高画質の価値は、75型以上の大画面テレビによって発揮されることになる。大画面サイズでの商品化を計画している」という。
一方で、同社では、有機ELテレビの販売拡大に取り組んでいる。現在、日本国内においては、4Kテレビ全体の約6%を有機ELテレビが占めており、2018年は年間10万台の有機ELテレビの出荷が見込まれている。
パナソニックでは、有機ELテレビ分野において、35%のシェアを獲得しているが、これを2019年には販売台数を倍増させて、40%のシェア獲得を目指すという。
「有機ELテレビは、実売価格が40万円を切ってから販売に弾みがついている」として、今後も有機ELテレビの販売に力を注ぐ格好だ。
だが、液晶テレビとの販売も両立していく。「液晶テレビと有機ELテレビの価格帯が一緒になることはないため、価格帯によって、異なるニーズに対して売り分けていくことなる」という。
パナソニックは、サムスン、20世紀フォックスと共同で、HDRの拡張規格である「HDR10+」を発表しており、この普及にも力を注いでいる。同規格の特徴は、シーンごとやフレームごとにデータを持ち、明るいシーンと暗いシーンがあっても、それぞれに最適化した画質を再現できるようになる点にある。ダイナミックトーンマッピングと呼ばれるこの技術によって、輝度やコントラストを最適化してディスプレイに表示する。
「HDR10+は、高画質の有機テレビよりも、低価格の液晶テレビなどの画質を高める点で効果がある。液晶テレビをより楽しめる環境が整うことになる」とする。 HDR10+規格には、ワーナー・ブラザースとAmazonが新たに参加。今後の普及が期待される。
パナソニックは、CES 2018において、新たな4K有機ELテレビを発表している。
発表したのは、「TX-65FZ950/55FZ950」と「TX-65FZ800/55FZ800」で、いずれも65型と55型を用意。欧州では6月からの発売を予定。日本での発売時期は未定としている。従来から発売している77型の「TX-77EZ1000」を加えて、海外では5モデルを販売することになる。日本では、65型の「TX-65EZ1000」も販売している。
新製品では、暗めのシーンと明るめのシーンで、それぞれ最適化した「3D-LUT(ルックアップテーブル)」を採用。シーンに応じて最適な設定をすることで、色とコントラストの表現力を高め、映画制作者の意図をより正確に再現できるという。
また、FZ950シリーズでは、同社の高級オーディオブランドである「テクニクス」の音響技術を採用した「Tuned by Technics」としており、とくに低音域の表現力を強化しているという。
パナソニックは、テレビ事業において、日本および欧州を重点市場と位置づけ、さらに有機ELテレビをフラッグシップとしている。今後の製品展開においても、まずはこの2つの市場を重視しながら、有機ELテレビでの存在感を高めていく考えだ。そこに、8Kテレビをどんな形で離陸させるのかが注目される。

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