元横綱日馬富士の 暴行事件を巡り、 日本相撲協会は４日の 評議員会で貴乃花親方（45）＝元横綱＝の 理事解任を決めた。 これにより関係者の 処分が一通り終わった。 八角理事長は協会を通じ「今後は再発防止に努め、 よ
元横綱日馬富士の暴行事件を巡り、日本相撲協会は４日の評議員会で貴乃花親方（45）＝元横綱＝の理事解任を決めた。これにより関係者の処分が一通り終わった。八角理事長は協会を通じ「今後は再発防止に努め、より一層気を引き締めて内部統制を図りたい」との談話を発表した。 大勢の報道陣が集まった貴乃花部屋（４日午後、東京都江東区）＝共同 同理事長は談話で「力士が安心して稽古に精進し、本場所で多くのファンを魅了し続けるよう、全力で取り組む」と再生に向けた決意も示した。 相撲協会は評議員会の後、貴乃花親方に電話で理事解任を伝達。同親方は「分かりました」と答えたという。 貴乃花親方は巡業部長でありながら秋巡業中に起きた事件の報告をせず、その後の調査にも非協力的な姿勢をとり続けた。2017年12月28日の理事会は同親方の行動が理事の忠実義務に反すると判断し、評議員会への解任提案を決議した。 評議員会の池坊保子議長（元文部科学副大臣）は４日の記者会見で貴乃花親方の行動について「忠実義務に反し、著しく礼を失していた」と批判。「真摯に反省してほしい」と求めた。 同親方は２月に予定されている理事候補選挙への立候補はできる。候補に選ばれた場合、選任するかどうかは評議員会に委ねられるが、池坊氏は「そのことは話し合っていない。評議員で知恵を出し合って決めたい」と述べるにとどめた。 東京都江東区の貴乃花部屋にはこの日も多くの報道陣が詰めかけたが、親方は姿を現さなかった。部屋に入った力士は報道陣から声を掛けられても険しい表情を浮かべ、一言も発しなかった。
