アメリカの 中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は、 金融政策に関する報告書を公表し、 今月上旬、 株価が乱高下したことに…
アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は、金融政策に関する報告書を公表し、今月上旬、株価が乱高下したことについて、「いくらか下落したものの、幅広く上昇している」として、金融システムの安定は大きく損なわれていないという認識を示し利上げを続けていく姿勢を強調しました。 FRBは23日、議会に提出する金融政策に関する報告書を公表しました。それによりますと、今月上旬、株価が乱高下したことについて、「この数週間、いくらか下落したものの、株価は幅広く上昇している」と指摘し、金融システムの安定は大きく損なわれていないという認識を示しました。 そのうえで、報告書では「力強いアメリカ経済の現状はさらなる緩やかな利上げを正当化している」として、利上げを続けていく姿勢を強調しました。 市場では、アメリカ経済は、トランプ政権による税制改革の実現などによって、短期的には成長が加速するとみてFRBが、ことし3回を見込んでいる利上げのペースを、加速させるのではないかという見方も出ています。 このため、この報告書に基づいて来週、初めての議会証言を行うパウエル議長が、経済や物価の見通し、それに今後の利上げのペースについてどのような見解を示すか注目されます。