第９０回選抜高等学校野球大会第９日第２試合（花巻東１ｘ－０彦根東＝延長十回、 ３１日、 甲子園）“ノーヒットノーラン”の 力投も勝利にはつながらなかった。 増居は１４…
第９０回選抜高等学校野球大会第９日第２試合（花巻東１ｘ－０彦根東＝延長十回、３１日、甲子園）“ノーヒットノーラン”の力投も勝利にはつながらなかった。増居は１４奪三振４四球で９回を無安打に抑えた。しかし、援護がないまま０－０で迎えた延長十回、初安打を許すと、最後は中犠飛を浴びて力尽きた。
「ノーヒットノーランの記録よりも勝ちたかった。最後まで粘りきることができなかった」
大会Ｎｏ．１左腕と評されていた力を存分に発揮した。六回二死から四球を与えるまで一人の走者も許さない。九回は２四球と捕逸で二死二、三塁のピンチを背負ったが、阿部（３年）をこの日最速の１４０キロ直球で仕留めた。
「先輩たちのリベンジをしたい」
花巻東は、彦根東が２０１３年、夏の甲子園に初出場したときに初戦で敗れた相手だ。中学生だった増居は外野スタンドで観戦。「彦根東に入学するきっかけになった」。しかし、５年間の思いをこめた力投はあと一歩及ばなかった。
「最後の１球がすべて。夏までにレベルアップしたい」
１球の重みを知った左腕が、さらに成長して戻ってくることを誓った。 （原田遼太郎）
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