春闘 ベア前年超え相次ぐ:春闘、 大手は前の 年を上回る賃金アップへ。 …
春闘、大手は前の年を上回る賃金アップへ。安倍首相が求める3%の賃上げ、その行方は。 ホワイトボードに続々と書き込まれていく金額。 春闘は14日、集中回答日を迎えた。 安倍首相は2018年1月、「賃上げ、はっきり申し上げて、3%お願いしたい」と述べていた。 安倍首相自身が、3%の賃上げが実現するよう、異例の要請を行う中、多くの企業で、2017年の水準を上回る回答が相次いだ。 自動車大手では、トヨタ自動車が2017年の1,300円を上回る水準を回答し、全組合員の平均昇給率は月額3.3%に。 東芝とシャープが統一戦線に復帰した電機大手は、ベア3,000円の要求に対し、1,500円で決着。 5年連続でのベア実施となるが、賃上げ3%に届いた企業は少数にとどまった。 連合・神津会長は「ここから先、さらに交渉継続しているところに向けての追い風となる回答状況。元気の出る内容だと認識している」と話した。 経団連・榊原会長は「(賞与一時金を)全部含めると、3%を超える企業は、相当出てくるのではないかと期待している」と話した。 一方、3%の賃上げの達成が厳しいとみられているのが、今後、交渉が本格化する中小企業。 菅官房長官は「企業収益をふまえた賃上げの環境が実現し、そうした流れが中小企業や非正規にも広がっていく、このことを期待をしたい」と述べた。 雇用者の多くを占める中小企業での賃上げが、デフレ脱却への鍵となるとみられる。