逃亡の 容疑者、 ついに逮捕
朝日新聞社
平尾龍磨容疑者を路面に押さえつけて確保する広島県警の警察官ら(30日午前、広島市南区西蟹屋2丁目、住民提供)
逃走から23日目に、事態は急展開した。愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から逃走し、30日に広島市内で単純逃走容疑で逮捕された平尾龍磨容疑者(27)。逮捕のきっかけとなったのは、一本の通報だった。
「平尾に似た男がいる」
広島県警によると、30日午前11時25分ごろ、JR広島駅前のインターネットカフェから、こんな110番通報が寄せられた。
通報を受け、現場へ急行していた広島東署員が周辺を捜索していると、約500メートル南東の県道沿いを歩いていた平尾容疑者とみられる男を見つけ、パトカーをUターンさせた。
県警や付近の住民によると、男は路地に入って逃走。小学校の塀をよじ登ろうとしたところで追いついた署員が取り押さえ、身柄を確保した。
「平尾か?」
署員がこう聞くと、「平尾だ」と認めたという。通報から13分後の午前11時38分だった。
(朝日新聞デジタル 2018年04月30日 16時54分)