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企業の物価見通し、全期間で変化なし 鈍いインフレ期待=日銀調査

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日銀が3日に発表した3月調査の 日銀短観における「企業の 物価見通し」 によると、 企業が想定する消費者物価(CPI)は平均で1年後が前年比0.8%上昇、 3年後と5年後が同1.1%上昇となり、 前回の 12月調査から変化がなかった。 景気の 好調にもかかわらず、 企業の インフレ期待は引き続き鈍い。 1年後の CPI見通しは前回調査で2四半期ぶりに小幅上昇したが、 今回は横ばいとなった。 3年後は4四半期連続、 5年後は6四半期連続で同1.1%上昇が続いている。 企業の CPI見通しは、 世界経済の 減速や原油価格の 下落などを受けて2016年にかけて下落し、 その 後は下げ止まっているもの 、 横ばい圏での 動きが続いている。 黒田東彦日銀総裁は3月28日に国会で、 物価動向について「現状やや弱めの 動きが続いている」 としながらも、 「2%の 物価安定目標に向けたモメンタムはしっかり維持されており、 目標実現の 道筋を歩んでいる」 と答弁した。 日銀では、 物価は先行き「マクロ的な需給ギャップが改善を続けるもとで、 企業の 賃金・ 価格設定スタンスが次第に積極化し、 中長期的な予想物価上昇率も上昇する」 とみているが、 景気回復に伴って需給が改善し、 実際の CPIがプラス幅を拡大させているにもかかわらず、 企業の インフレ期待が明確に上昇していく動きはみえない。 同時に公表した各企業の 主要な製品・ サービスの 販売価格見通しは、 現在と比べて平均で1年後が0.7%上昇、 3年後が1.2%上昇、 5年後が1.4%上昇となり、 いずれも前回調査からプラス幅が0.1%ポイント拡大した。 (伊藤純夫
[東京 3日 ロイター] — 日銀が3日に発表した3月調査の日銀短観における「企業の物価見通し」によると、企業が想定する消費者物価(CPI)は平均で1年後が前年比0.8%上昇、3年後と5年後が同1.1%上昇となり、前回の12月調査から変化がなかった。景気の好調にもかかわらず、企業のインフレ期待は引き続き鈍い。
1年後のCPI見通しは前回調査で2四半期ぶりに小幅上昇したが、今回は横ばいとなった。3年後は4四半期連続、5年後は6四半期連続で同1.1%上昇が続いている。
企業のCPI見通しは、世界経済の減速や原油価格の下落などを受けて2016年にかけて下落し、その後は下げ止まっているものの、横ばい圏での動きが続いている。
黒田東彦日銀総裁は3月28日に国会で、物価動向について「現状やや弱めの動きが続いている」としながらも、「2%の物価安定目標に向けたモメンタムはしっかり維持されており、目標実現の道筋を歩んでいる」と答弁した。
日銀では、物価は先行き「マクロ的な需給ギャップが改善を続けるもとで、企業の賃金・価格設定スタンスが次第に積極化し、中長期的な予想物価上昇率も上昇する」とみているが、景気回復に伴って需給が改善し、実際のCPIがプラス幅を拡大させているにもかかわらず、企業のインフレ期待が明確に上昇していく動きはみえない。
同時に公表した各企業の主要な製品・サービスの販売価格見通しは、現在と比べて平均で1年後が0.7%上昇、3年後が1.2%上昇、5年後が1.4%上昇となり、いずれも前回調査からプラス幅が0.1%ポイント拡大した。

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